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突然の呼吸困難に注意!それはもしかしたら気胸かも?

気胸という言葉を耳にした事はありますか?呼吸困難や胸痛などの症状が起こる肺の病気ですが、意外と気付きにくく、急な呼吸困難に陥ることもある病気です。気胸の治療法をご紹介します。

そもそも気胸とは?

肺は、胸郭(きょうかく)という器の中にあります。
胸郭の内側に胸膜と言う膜があり、この膜の中に肺があります。

肺の中には、血管と肺胞と言う小さな袋が沢山あるのですが、「気胸」とは、肺炎、交通事故などの外傷で、肺が破れてしまい、肺から空気がどんどん出て行き、胸膜と肺の間に空気が溜まってしまう病気のことを言います。
肺がしぼんでしまうことを「緊張性気胸」と呼び、緊急性を要します。
原因不明なことが多い場合、「自然気胸」と呼ばれています。
また、「2次性気胸」という気胸は、外傷で多く、特に交通事故などで起こります。

気胸自体、突然、発症することが多く、以下のような症状があります。
・呼吸困難(呼吸ができない、息が吸えない、動けない)
・空気飢餓感(空気が吸えないように感じる)
・咳
・胸痛
・肩や鎖骨への違和感
・顔色が悪い、唇の色が悪い
・頻脈・動悸
自然気胸は、背が高く痩せ型の若い(10代〜20代)男性に起こりやすいと言われています。
しかし、背の低い人、太った人、年配者、女性が発病する事も稀ではありませんので、気になることがあれば、一度病院に行ってみた方が良いかもしれません。

次に治療法をみてみましょう

気胸は重症度に応じた治療方針をとっており、軽度気胸、中等度気胸と高度気胸、緊張性気胸の3種類に治療法が分かれています。

気胸治療法その1-軽度気胸の場合の治療法

軽度気胸で症状がなければ、入院しないで安静にし、外来で胸部レントゲン検査を適時行う治療法をとります。
胸に針を刺して空気を抜く治療もありますが、肺が膨らむと閉じていた肺の穴が再開通する可能性があるのでこの治療は行いません。
軽度の気胸で肺の穴が再開通しなければ、漏れていた空気は自然に血液に溶けて消失します。1〜3週間で元に戻ることが殆どです。
軽度気胸でも、痛みや呼吸困難の症状があれば入院した方が良いかもしれません。

気胸治療法その2-中程度気胸と高度気胸の場合の治療法

中等度気胸や高度気胸のときは、入院し胸腔ドレナージ治療を行います。

胸腔(きょうくう)ドレナージとは、胸腔にたまったものを外に排出する治療ことです。
具体的には、胸に局所注射の麻酔を行い、管(チェストチューブ)を挿入するのです。管を箱(チェストドレーンバッグ)に連結し、たまっている空気や新たに漏れた空気を外に排出するのです。このドレーンバッグは外から空気が逆流しないようになっています。
管が入っていてもドレーンバッグを持ってトイレに行ったり歩いたりすることが可能です。肺が膨らみ、管(チェストチューブ)からの空気もれが無くなったら、管の抜去を行います。管の抜去後、肺のふくらみが良好なら退院です。

気胸治療法その3-緊張性気胸の場合の治療法

緊張性気胸の場合のは、迅速な治療が必要です。緊張性気胸は生命に危険のある状況です。
肺から空気がもれ続けると、胸腔内が陽圧になります。これにより、肺に血液が戻る経路の肺静脈を圧迫し、心臓に血液が戻りません。
心臓に血液が来ないと、心臓が収縮しても血液を体に送ることができません。つまり、血圧が低下して、ショックを起こしますので、生命への危険があります。
緊張性気胸を起こしたら、急いで胸腔内の空気を外に出して陽圧を解除する治療をすることが重要です。つまり早急に胸腔ドレナージ治療が必要です。一刻を争うような状況では、胸に注射針を刺すことによりまず陽圧の解除をする治療を行います。肺が膨らみ、管(チェストチューブ)からの空気もれが無くなったら、管の抜去を行います。管の抜去後、肺のふくらみが良好なら退院です。

気胸の予後

自然気胸は、原因が不明のため、再発を起こす可能性があり、左右どちらでも起こります。
何も治療せずに安静にて治った気胸は、約50%程度、再発すると言われています。
外科的な治療をしても10%以下程度で再発します。
治療の有無に関わらず、安静を必要とします。
また、一度、気胸を起こしたことのある人は、気圧の変化のある飛行機や登山、呼吸を使う管楽器の演奏、スキューバダイビングなどは再発の危険性があるので、医師と相談しておいた方が良いでしょう。

終わりに

気胸に関する情報とその治療法は、いかがでしたでしょうか?
気胸の原因とされる、ストレスや睡眠不足等の生活習慣の乱れを、まずは見直してみては如何でしょうか。

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