建築士として住宅を設計していた頃から感じていたことがあります。
「居心地のよい家は、五感が整っている」
光・風・温度──
これに加えて、今日のテーマである
音・香り・素材は、実は人間の心理に大きく影響します。
今は実務から離れていますが、健康オタクとして実験を続ける中でもその確信は強まっています。
“音環境”は暮らしのストレスを左右する
住環境の中でも、もっとも軽視されがちな要素が「音」です。
- 冷蔵庫のモーター音
- 隣家の物音
- 車の走行音
- テレビのつけっぱなし
これらの積み重ねが、慢性的なストレスにつながります。
建築士目線の対策は以下のとおり:

- 寝室に遮音カーテン
- 窓のすき間に防音テープ
- テレビの設置位置を壁面中央に移動
- 廊下や扉周りに“音の吸音材”を配置
これだけで部屋の音の印象はガラッと変わります。
“香り”は空間の印象を瞬時に変える
香りは脳へダイレクトに届くため、空間の“体感温度”と“心理状態”まで変えます。
設計的にも、香りは「空気の質」を左右する重要な要素。
おすすめの活用法:
- 窓際に置くアロマディフューザー(風が香りを運ぶ)
- 廊下や玄関に木の香のフレグランス
- リビングは無垢材の香りが活きるインテリアとそのレイアウト
特にヒノキ・杉などの日本を代表する木には調湿性があり、嗅覚的にも優秀です。
“素材”は触覚の安心感をつくる
床・家具・織物などの素材は、住む人の身体感覚を支える大切な要素。
シニア世代にとって、心地よさの基準は
「触れて安心できるか」です。

建築士目線から推奨される素材:
- 床:無垢材 or コルクフロア
- ラグ:コットン or ウール
- カーテン:自然素材の布
- 家具:尖った角のない木材の面仕上げ
素材を変えるだけで、転倒リスクまで減ります。
五感にやさしい家の“基本構造”
五感を整える家には、共通点があります。
① 過剰な音を減らす(遮音・吸音)
② 空気と香りを整える(換気・香りの流れ)
③ 温かい素材で触覚を守る(木・布)
④ 視覚を落ち着ける色調(ベージュ系・木目調)
これは建築士の仕事そのものでもあり、
心と体のケアにも直結します。
まとめ
五感は、住まいがつくる“心のインフラ”。
音・香り・素材を整えるだけで、暮らしは驚くほど豊かになります。
五感が整う家は、心が戻ってくる場所になる。
🔗 次の一歩
建築士として住まいの工夫を考えるのと同時に、私は心と体を整える知恵を試すことを日々楽しんでいます。
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